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「どんなバックグラウンドでも、毎日が希望に満たされるように」ファッションを通して希望を届けるEsopir・AYAKAさんが伝えたいこと

「カルチャー」を通して「異文化理解」を深める

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今回は、ファッションブランドEspoir代表のAYAKAさんにお話をお伺いすることができた。

”Espoir(希望)”をコンセプトに、性別、国籍を問わない愛の形を発信するファッションブランド「Espoir」。ブランドのデザイナーとしてだけでなく、個性×愛×支援をテーマにアーティストとして活動されているAYAKAさんに、ご自身のご活動への想いをお伺いした。


ブランドを設立したきっかけを教えてください。


 きっかけは、ずっとイラストレーターになりたかったんです。それで、バンタンデザイン研究所っていう、クリエイティブな活動をしている人向けの専門学校のグラフィックデザイン学科に1年間行ったんです。その後社会人もしていたんですけれどやっぱり「自分の描いた絵」を商品化するっていう、自分で、企画からやってみたいなっておもったのがきっかけです。

個展を去年やらせていただいて、1ヶ月間だったんですけれど70名来てくださって、それで「自分行けるんじゃね?」ってなって、直感と行動力を駆使してクラウドファンディングをやって、その収益でモデルさん起用とか、カメラマンさんに収益をお支払いしたりとかさせていただいて、ブランドを設立させていただいたって感じですね。

ありがとうございます。


ブランドにはどんな想いを込めていらっしゃるのでしょうか。


 そうですね、「手の絵」を基本として第一弾を作ったので__

なんで手にしたかっていうと、手って人と握手したり、ハイタッチしたり、プレゼントあげるのも手だし、人を抱きしめたりするのも手だし、なでなでするのも全部手じゃないですか。手から「愛」とかそういう思いやりが生まれるなって思って、自分の成長とか自己愛とか相手を思いやる心を手の先に込めたんです。ブランド名が「Espoir(エスポワール)」っていうんですけれども、フランス語で「希望」って意味なんですね。毎日が希望的なものに変えられたら良いなって思いも込めてのブランド名になってます。フランス語にした理由は、私の父親がルーツを持つ国がコンゴ民主共和国で、母国語はまた別なんですけれども植民地の関係で公用語がフランス語なので、それでEspoirという名前にして、いつか今後に貢献できるようなブランドにしたいなっていう願いを込めています。


”ファッションは自己表現の一部”

”希望”をコンセプトにしていらっしゃいますが、ファッションを通して希望を伝えるということの可能性を感じられたことはありましたか?


 そうですね。父親が外国人っていうこともあって。例えば通販のカタログでTシャツ頼んだりとかしようとした時に「そのTシャツの意味はおかしい」とか、結構変な意味書いてあったりするじゃないですか。逆に外国人の人が日本語で変な意味書いてあるの着てたら「え?」って思う時あると思うんですよね。ファッションは自己表現の一部だと思っているので、そういう自分の気に入ったブランドを身につけることで「自分はこういうことを大切にしているよ」っていう自己主張にもなるし、

ブランドのオーナーさんの愛を伝えたり、告知活動にもなるなって思って、そこからファッションの可能性を自分的には感じていますね。


デザインはayaka様が全部考えられたんですか?


 そうです、全部私が。2年前にデザインが降ってきて「描こう」と思って。でも、リアルじゃないですか。だから受けるのかなって思ったら意外と「えかわいいじゃない!」みたいな言ってくれる人が多くて。

一番最初に描いた絵が

これです。結構小さい頃って「友達100人いた方が良い」みたいなのあるじゃないですか。(笑)でも結局大事な人って限られてて、そういう人は絶対に大事にしないといけないよっていう意味を込めて「precious」にしました。これは今トートバックにしています。

Tシャツにしていない絵もあるんですけど、これとか

人生でいろんなことを感じて、人生の実りにしていこうという意味で。これはTシャツにしています。

これは、ロングTシャツにしているんですけど。これ「自分」と約束しているって意味で、今の自分と未来の自分とが約束してこれから将来の夢とか(を持って)しっかり着実に進んで行こうねっていう意味ですね。

これはサコッシュにしています。結構「自己愛」って大事だと思っていて。日本の問題で自己肯定感が低かったり、自殺率が多かったりとか、自分を大切にできない人が多い。私もそうだったんですけど、昔は。なので、そう言った意味を込めた感じにしていますね。


個展の開催もされていたAYAKAさんですが、個展の開催や商品の販売を通して、実感されたことはありますか?


 クラウドファンディングだったので、「そもそも私の服を買ってくれるのか」、ってすごく不安だったんですよ。目標金額設定した時に、本当に低い金額で設定して、もうあとは自腹で良いやって感じだったんですけれど。なんだかんだ40人くらい協力してくれたんですね。2着買ってくれる人とか、私のことを思って頑張ってねと言う思いも込めて買ってくれたりとか。デニムスウェットがすごく売れたんですけれども、意外と男性にもうけて「私行けるじゃん!」ってすごく自信になったって言うのと

人に頼るのがすごく苦手で、1人で突っ走ってきたタイプなので「誰かに頼る」って言うことが今までできなかったのが、今は人に助けられたりする経験とか(も学んだり)

あとは商品を発送する時にブランドのコンセプトが「希望」って言うことから、「今すごく辛いことがあって自信をなくしていたんだけど、届いてすごく元気でた、やっぱりこう言うコンセプトって大事だね」って言ってくれる人とか、あったことがなく顔も知らない支援者の方に、「こんなにあなたは人に愛されているんだからもっとあなたには頑張って欲しい」みたいなことを言ってくださったり。

全員に手書きで手紙を書いたりもしました。すごく大変だったんですけど、「手書きの手紙をもらったなんて初めてで嬉しい」と言う言葉もいただいたり。人への感謝の伝え方ってすごく大事なんだなって言う勉強にもなりましたね。

これからもそう言う業務的な方には行きすぎずに、ちゃんと人に感謝を伝えていける自分ではありたいなと思いますね。


ブランドの目標のひとつにあげられているコンゴの女性へ支援の裏にはどんな想いがあるのでしょうか?


 私のいとこがそういう活動をしているんですよ。コロナとかエボラの影響で活動しにくいと言う現実はあるのですが。コンゴって、女性が学歴を経て職業につくと言うことが難しい国で。女性のレイプの問題とかもあったり、仕事も簡単なもの(ex, コンピューターでの作業や洋裁)って言う「女性だったらこうですよね」って言う仕事の選択肢しかないんです。いとこ曰く、私(AYAKA様)が活動していると言うことがすごく刺激的らしいんです。そこで、アパレルだけじゃなくて自分ができることを自分の活動を通してコンゴに貢献していきたいなって言う考えが今は強いんです。しかし、実際に足を運んでみないとわからないって言う現実もあると思うんです。生まれたのはコンゴなんですけれど。もちろん良いところもたくさんある国で衣服のアーティストなどたくさんのアーティストが世に出ていると言う意味ではすごく良い国なんですけれども、あげたらキリがないくらい解決しなければならない問題もある。なので、自分自身がもっと成長してまたコンゴにいって、還元できる自分になっていきたいなと思っています。




”一番大事なのは「自分を大事にすること」”

希望というブランドコンセプトや、愛と個性を伝える手のデザインなど、作品に込められた想いには、ご自身の経験が関係しているのでしょうか?


 そうですね。結構中学校の時はいじめに近いことをされたり。同じ個室(バスとか電車とか)空間で聞こえるように言われたりすれ違いざまに言われたりとかをされて傷ついた経験があって。そう言う中でも自分を変えるために学校を変えてみたりだとか自分をいかに成長させていけるかって言うのは自己肯定感が低いなりに頑張ってきたんです。そのころのアクションが今につながっているのかなとは思います。社会人の時にも自分を偽っていた自分がいて。でもやっぱり人にどう見られたいかも自分自身だし、自分がどう人に見せるかも自分次第だし、どう発言したり行動したりどう言う人生にするか決めるのも自分だし。どう思われようが何言われようが強く生きようって言う軸が自分の中ではあって。これからやっぱりいろいろな活動もやっていくつもりなので、そう言う中でも自分の芯をしっかり持ち続けられるようになれれば良いなと思います。なので(嫌がらせを受けるなどの)こう言った経験が結構チャンスになっています。悪いことがあったとしてもそれをネガティブと捉えるかチャンスと捉えるかは自分次第なので今はすべての出来事をチャンスに変えるって言うスタンスで生きています。なので昔よりはポジティブになれたし、自分がこれからどうなりたいかは明確ですね。


デザインで自己表現することは、自己肯定感に繋がっていますか?


 少なからず、(デザインと自己愛は)つながってたかなって。やっぱり自分で書いているだけだと自分の中の世界じゃないですか。でも表に出すようになった途端に人に褒めてもらえたり人から絵(服)を買ってもらえたりした時に、「自分のやっていることは素晴らしいことなんだ」って言うふうに思えるようになってきましたね。だから人にコンセプトを持って伝えることって実は大事だったなって感じます。


5年後10年後、これからどんなことに挑戦していきたいですか?


 モデルさんの起用もそうですけれど、「これから頑張りたい人」をプッシュしたいです。私もやっとインスタグラムのフォロワーが1200人になったところで、他にもニュース番組で取り上げてもらったりとか、そういう人の縁が人の縁を呼んでっていうことが続いていて。なので、頑張っているけどうまく行かないな っていう子のためのプラットフォームでありたいなと思っているので、モデルさんやカメラマンさんの新人さんを発掘して、彼らのことも支援していきたいと思っています。

あとは、今高校生向けに講演をさせていただく機会もあったりして。blacklivesmatterのことだったり。そういう教育機関にも出つつ本とかも出してみたいし、自分の考えていることや社会貢献活動も積極的に進めていきたいです。

SNSって楽しいことがメインかもしれないけれど、大事なのって「これまでの自分」と「何を大切にしてこれから生きていくのか」っていうことだと思うのでみんなが自分のこれまでを共有できる場がSNS上で起これば良いなと思っています。「こういう社会にしたいんだよね」「こういう自分でいたいんだよね」っていうことを主張できるようなプラットフォームができれば良いなと思っています。


最後に、読んでいる人に向けて、Espoirを通して伝えたいことがあればお願い致します。


 そうですね。私もなんだかんだ今まで生きてきた中での課題もあるし、かなえたいこともあるし。そう言うのをみんなでシェアしてお互いの夢に向かって進んで行きたいって言う思いが強くて。一番大事なのは「自分を大事にすること」だと思います。自分のルーツ、どう言う自分でありたいかを一番大事にした上で、人とコミュニケーションをとったり、関わったり、そんなことができる社会をみんなで作っていきたいなと思っています。

(写真中央がAYAKAさん)


どんなバックグラウンドでも、毎日が希望に満たされていてほしい。

AYAKAさんのデザインに込められた想いは、自分らしさという輝きを生き生きと感じさせてくれた。

身に付けるだけで、自信を持てる。自由に自分を表現できる。そんなファッションが持つ多様性への大きな可能性に、注目していきたい。


Espoir公式ウェブサイトは こちら
AYAKAさんのinstagramは こちら
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